網の中の魚とハッキリ目が合う

オビテンスモドキ

「こんな魚を食べるの?」シリーズ。

今日のお魚は、オビテンスモドキ。ベラ科の魚です。

追い込み漁では、サンゴに隠れる習性のない、網の目より大きな魚はすべて漁獲対象。そのため、とれる魚種はかなりもの。

ベラ科の魚も、いつも何匹かは網に入ります。ただしベラ科はまとまった数とれることがなく「雑魚」の扱い。

しかし追い込み組では、とった魚は1匹たりとも捨てない。売れ残ったら、組のメンバーで分け合います。

オビテンスモドキの方言名は「マユフサビ」。「フサビ」はベラ科の総称で「マユ」は猫。つまり「猫ベラ」です。

なぜか? この魚、水揚げされるとC字形に丸まるのです。ほかの魚では、あまり見かけない特徴。

食べ方も、ちゃんと伝わっています。親方は「これは防御で体から粘液を出すさ。だからウロコがとりにくいけれど、ウロコのついた皮のまま炊いてから、皮をはずして食べるさ。身が柔らかくて年寄りが好むさ」といいます。

たまーにしかとれませんが、姿も味も愛されている魚なのです。

オビテンスモドキ
オビテンスモドキ